熱が出てもあわてないで!
子どもはよく熱を出します。しかも熱は夕方や夜から上がってくる傾向があります。
でも、あわてないでください!
発熱のみで、すぐに救急外来を受診する必要はありません!!
熱は自分の体を守るための防御反応です。
体温が上がると・・・
体内にいるウイルスや細菌の活動が鈍くなります。
体内の免疫細胞の活動が高まってウイルスや細菌への攻撃力が高まります。
つまり、発熱とは・・・
ウイルスや細菌と闘うために、脳からの命令によって体温を上げているのです!
ということは・・・
解熱剤は、脳からの命令に逆らって闘いを休ませてしまうことになります!
解熱剤はむやみに使わないでください!!!
子どもと大人の違いは?
子どもは体温の調節機能が未熟です。
大人と違って簡単に高熱を出しますが、それによって病原菌を抑えて自分を守っています。
大人よりも体力が弱いので、熱の高さで勝負しています。
でも、大人のようには熱のつらさを感じません。
高熱で頭がおかしくなるの??
高熱が出ても頭はおかしくなりません。
髄膜炎や脳炎も熱が原因ではありません。
解熱剤で病気が治るの??
もちろん治りません。
解熱剤は一時的に熱を下げるだけで、病気が改善するわけではありません。
熱が高いとけいれんする??
熱性けいれんは熱が急激に上がる時に起こります。
熱が上がりきってしまえば起こしにくくなります。
もちろん解熱剤で予防はできません。
解熱剤で下げた熱が、再び急激に上がるときにけいれんを起こす危険性があります。